記念になりました!

ああ、うれしい!
昨年、朝日新聞でご紹介頂いた記事が文庫本で収録され、朝日新聞社から
贈呈して頂きました。
全国版でご紹介して頂いただけでも、光栄の砌でしたのに、こうして
「形」となって手元に記念に残せることは、本当に幸せです。
西宮探索 008.jpg
朝日新聞社 朝日文庫新刊「千年の源氏物語~ニッポン人脈記」です。 
私のページは見てもちろん頂きたいですが、その他の記事も面白い内容で
楽しく読んでいただけると思います。
よろしければ、また本屋さんで手にとってご覧くださいませ!

西宮を歩く

西宮市の生涯教育の宮水学園という組織がある。
私は文学コースで過去、講師をさせていただいたことがあるが、西宮市の
歴史や文化や地理を学ぶ「ふるさとコース」があることをこのたび初めて知った。
中心となってご指導をされている空野啓佐さんとお目にかかる機会を得て、
30年近い西宮市民でもある私は、かねてから「西宮市」をもっと理解したい思いも
強かったので、きょう、歴史探訪ウオーキングセミナー「苦楽園口から西宮神社へ」
というコースに参加をさせて頂いた。
(目からウロコ)
・何度も、車で通過して「こんなところ」に!…という箇所がいっぱい。
 越水城址、旧西国街道、小清水(井戸水)、常盤の一本松地蔵、
・そうだったんだ!と納得
 夙川の変遷、名次神社の本殿、角の松原の湾入位置、マンボウ体験などなど。
西宮探索 001.jpg西宮探索 015.jpg
吾妹子に 猪名野は見せつ 名次山 角の松原 いつか示さむ
ここは、西宮市城山町、下は崖になっていて、古代の湾入箇所らしき???
前方に海が見えます。歌の詠まれた場所かも。
(西田公園案内)
西宮で唯一の万葉関連施設の植物園。犬養先生の揮毫歌碑もある。
今回、ここで「秋の七草」について、山上憶良の歌と、公園植物のお花のご説明を
するのがお約束だったので、犬養節と私のメロデイーも共にご披露した。
残念ながら、七草のゾーンは尾花くらいで、あとは枯れかけた藤袴くらいしか
なく、あまりに殺風景! でも犬養節を久しぶりに聞きました、とか、以前
犬養先生と大和三山を歩きました…と話しかけてくださる方があり、
うれしかったなあ!
(西宮神社)
近くの、傀儡子の碑を最後に見て解散。その後、空野さんと、紹介の労を取って
くださった広瀬さんと3人で、西宮神社へ。
それは、「狛犬」と「六英堂」の説明をして頂くためだったが、なんと本殿で
参拝をしている時、偶然、先月の犬養先生のご命日祭を取り仕切ってくださった
田辺神官が通りかかられ、ご挨拶できた!
橿原神宮→湊川神社→西宮神社(現)と修行!?(転勤?)されているそうだ。
いわゆる神官さんのエリートコースを歩んでおられる!と見た。(笑)
(おまけ)
10月に発売されたばっかりの「えびすせんべい」←地元活性化のための
新製品のお店に立ち寄った。そして、6月にオープンしたばかりの戎館
(戎座人形芝居館」見学も…。やっぱり西宮=えべっさん?
西宮探索 017.jpg
今日の印象では、えべっさんの前で万葉集はインパクト薄いです!
しかし、全然知らなかった西宮の古跡やゆかりに興味津津。
次は自転車でおさらいできそうです。

はなちゃん&ひなちゃん

決定しました。
我が家は私の父を囲んでの完全な女系家族となりました!?
にゃんこ2匹は、イラツメ姉妹でした(笑)
よって協議の結果、ちょっと大きくて要領のいい「はなちゃん」と
ややドンくさくあどけない子は、「ひなちゃん」に決定。
母曰く、「一緒にいる以上、2匹のニャンが、どちらを呼ばれても自分のことだと
思うわよね!」ということで、語呂も近くしました。
獣医さんのお見立てからすると、私たちに出会ったときは生後1週間くらい
だったようで…。(出会えてよかったね。本当に縁です!)
登録誕生日もおとめ座認定はもちろんのこと(笑)、よって、9月1日としました。
いよいよ我が家岡本家の一員になったわけで…。
8年前に亡くなった「のんちゃん」は娘の弟として育てましたが、うーん
今からの家族構成となれば、わが孫状態??? 母からは曾孫ですね。
アハハ、いいかも。
私は留守がちなので、ゆっくり遊ぶ時間が限られていますが、いまや両親の
「生きがい」になっている模様です。
はな.jpgひな.jpg
左は、じっとしていないはなちゃん、右は幼いひなちゃんです! よろしく!

高岡つれづれ

もうひとこと、報告しておきたいことがあります。
いつも万葉まつりの前日に、招待者たちが、高岡橘市長と一緒に夕食会が
あるのですが、今年はそのおもてなしの趣向に感激したのです。
高岡市は、やはり隣接の氷見をはじめ、「海の幸」が豊富なので、新鮮な
お魚を中心としたお料理が多いのですが、なんと今年は思いがけず、地元で
貴重に入手された「山の幸」をふんだんに御馳走になりました。
宮崎さんとおっしゃる男性ですが、ビジネスではなく、個人の趣味が半端じゃ
なくなり、こうして市長など?の特別の依頼に応じて、山野総草料理を準備
してくださるのだそうです。私たちもなんてラッキー!!!
高岡市西田のたけのこは有名だが、このたびは秋の味覚を求めて、越の二上山中を
はじめ「韋駄天の宮崎」と自負されているが、「秘密基地」を走り回って食材を
集めてきてくださったのです。
数珠のネックレスのようにつながったヨシナの実、落葉キノコ、シャク、
イラクサ、センナ、などなど見るのも食べるのも「初体験」のものがいっぱい。
もちろん、山栗や、自然薯の天ぷらなども美味しかったし!鉢一杯の塩ゆでした
むかごや、大きなヒシの実。独活の芯のきんぴらもGOOD!
また漬け込んだ瓶ごと置かれた4つの果実酒に、欲深い私は「どれも味見したい!」と
35度もある山葡萄酒をはじめ、巨大梅酒、自然大根酒、タラの実酒
全部、調子に乗って飲んでみました! くらっ…!
山菜ごはん、キノコのおみそ汁の後、最後にデザートが…♪
桑の実と葛寄せ(ジャム添え)・山葡萄のアイスクリーム、アケビの種を
裏濾されたアイスクリ-ムの三種類には舌鼓。
お料理.jpgデザート.jpg
本当はどのお料理もすべて写真に残したかったのですが、食事の席で、お行儀も
悪く、やっとこさの2枚です。
そして、この素朴、且つ贅沢な自然食を頂いた会場が、高岡市が誇る土蔵作りの
街並みで有名な「山町」の邸宅で…。最高のシチェーションです。
そして、食卓が酒樽の蓋であったり、床の間や、テーブルには「あけび・山葡萄」が
そのままデイスプレイされ、古風で日本家屋とぴったりです。
みなさんいつも以上に時間をかけて「食材」を楽しみ、雰囲気に酔いました。
詳しいご説明と、美味しいお料理を提供してくださった宮崎さん、ありがとう
ございました。「また食べたいな!!!」
そしてお食事と共に同席の村井教育長や水巻理事や高岡市の萩下さんに
「高岡の七夕行事」や「天神信仰」や、風土に今も長く伝わる伝統行事について
興味深くお話を聞かせて頂きました!
都会生まれ、都会育ちでは経験できない、「信仰心」からくる独特の
風習が残っていることに、感心とうらやましささえ感じました。
やっぱり高岡はいいなあ。
10月2日から5日までの「越の旅」は無事終了しました。
何度訪問していても、まだまだ知らないことがいっぱいのようです。(笑)

念願の机島へ!

万葉うどん.jpg
朝食は、高岡古城公園の「万葉うどん」です。犬養先生も虫麻呂歌を朗唱
されたあとは(巻9が早朝ゆえ)必ずこの朝食メニューでした。(笑)
私も名残を惜しみつつ、お世話になった方々に別れを告げ、京都から高岡へ
やってきた全国万葉協会のバスの「万葉旅行~机島」へシフトチャンジ。
万葉うたがたり会ももちろんCD曲「しただみわらべうた」の島をめざしました。
家持が越中国司の時に公務による巡行の折、採集した地方民謡のひとつが、
能登の海にある「机の島」と呼ばれる無人島の「しただみ貝」の歌です。
犬養先生がかつて病弱の奥様とご一緒に旅行された数少ない思い出の場所。
そのゆかりもあってか、昭和50年秋に歌碑建立の計画が決まりました。
幸運にも私がその夏、犬養先生が揮毫される石の下見に同行させて頂き、
机島も訪れ、「歌碑」になる石も一緒に確認させて頂いたのですが、
除幕式はもちろん、それ以来残念ながら全く機会がありませんでした。
このたび33年ぶりに歌碑となった「石」を見に、机島へ上陸できたというわけです。
高岡万葉まつり 018.jpg高岡万葉まつり 025.jpg
犬養先生の長歌の歌碑はこれが最初だと思います。
信じがたい思いで見つめました。富田さんが、お花を供え、献茶をし、
お墓ではないですが、全員で般若心経を唱え、あたかも犬養先生が
そこにおられるような気持がして、なつかしく時を過ごしました。
万葉うたがたりの「しただみわらべうた」もご披露させて頂き、深謝。
33年の年月は、風景が「からに島」や「鹿島」が「机島」と、記憶が混然と
してしまっていますが、「先生、二人だけで来た思い出の机島にやっと来れました。
遅くなってごめんなさい…。」と申し上げるとともに、「先生、オカモはこれで
今春まで先生の揮毫された137基の歌碑すべてをお訪ねすることができました。」
と誇らしくもご報告しました。富田さん、いいチャンスをありがとう!
高岡万葉まつり 020.jpg高岡万葉まつり 026.jpg
しただみ貝(コシタカガンガラ)は、海中が澄んでいて生息がよくわかります。
石でつつき破り、よく洗って、塩でもんで、器に入れて…♪
高岡万葉まつりと共に予定していた「私の2つのこだわり」は実現し、無事終える
ことができました。
机の島に行き、万葉歌碑を見ること。
うたがたりの仲間で「古城公園の水上舞台」で万葉歌を歌うこと。
すべて、みなさんのおかげでした。ありがとうございました!!!

高岡でパフォーマンスだ!

昨年11月1日に、高岡市民でない私に高岡市より「市民特別感謝状」を頂き、
思いがけなくて、本当にうれしいご褒美を頂きました。
犬養先生の生誕100年祭ということもあり、急遽今年3月に記念の高岡バージョンの
CDを制作しました。「越中三賦」と弦楽四重奏でリニューアルした「高岡旅情」
などを収録しています。
万葉うたがたり会も、以前は高岡万葉まつりのラジオウオークで何回か
コンサートをしたり、出演の機会もあったのですが、予算の軽減で亡くなって
からは、その後長らく「私」一人が「万葉歌手???」という肩書で、出演
させて頂いていました。今もです。私は万葉作曲家ですよね!(笑)
CDをリリースしたこともあり、また、現地で臨場感豊かに歌ってみたいと
思うようになり、このたび4人で水上舞台での参加を無理やりお願いしました。
そして「サプライズ」という形で、古城の森で歌わせて頂いたのです。
もちろん「高岡旅情」「二上山の賦」「立山の賦」です。
高岡万葉まつり 001.jpg
出演のあとは、4人で「万葉の旅」を楽しみました。青空に映えた海の雨晴海岸の
光景は圧巻。つままの木、碑、高岡市万葉歴史館、勝興寺、犬養歌碑。
駆け足でしたが、うたがたりも「現地に立って」「時代を元に戻し」
「歌う」ことが大事なことは万葉集そのものと同じです。
仲間と一緒に共感する機会を得られたことが、最高にうれしいことでした。
高岡万葉まつり 009.jpg高岡万葉まつり 013.jpg
美味しい「お魚」も昼夜ともしっかり食べましたし、みんな大満足!
明朝の5日は、万葉まつりの1日を残しますが、私たちは高岡を出発し、能登の机島へ
行きます。私は、犬養万葉歌碑137基見学制覇の偉大なる記録を達成するのだ!

高岡万葉まつりに行ってきました!

二上の夕日.jpg
万葉まつり前日の、越の二上山の峰続きの山並みです。
毎年伺っていますが、私は高岡ではめずらしい「夕照」の光景を見ました。
翌日からの万葉まつりの好天気を予感させるシーンに感激しました。
(実は翌日も、2日続きの夕焼け空に恵まれました。)
私は、10月3日初日のオープニングイベントで自作の万葉まつりのテーマソング
「高岡旅情」を婦人会のコーラスの方々と一緒に出演。
そして、招待朗唱に出演しました。
個人的に犬養先生の十年祭を追悼したい気持ちもあり、中大兄皇子の大和三山の
妻争いの長・反歌を「犬養節」で、また額田王の春秋競憐歌をシャンソンで、
ご披露しました。
午後からレンタカーで貴重な自由行動時間です。
真っ先に高岡市歴史博物館へ行き、屋上庭園の犬養先生の歌碑にご挨拶。
そしてこのたびの回廊の特別企画の「家持のうたった花」展を拝見しました。
幸運にも関研究員にご説明をして頂き、家持が単に「花になぞらえて詠った」
ということではなく、踏み込んで、それぞれの「花」をどのように表現し、
何を示したかったのか…ということを、畑谷さんの万葉花写真の世界と共に
味わわせてくださいました。な~るほど、家持の繊細な感情の起伏が見えます。
私には今からすぐに家持の歌がもう「違った形」で見えてくると思いました。
本当に高岡の万葉歴史館はいつも魅力的です。
貴重な路面電車を写しました。万葉線のアイトラム(フランス製?)です。
万葉電車.jpg
夏に乗った時に、車内の達者な案内に感嘆していたら、立川志の輔さんの
アナウンスでした。(新湊出身だそうです。)
勝興寺の犬養歌碑を見て、宿に戻るときに夕焼け空のあと、「三日月」が。
「ヤカモチくんの若月だ!」
何だかルンルンしながら、1日が終わりました。
明日4日に万葉うたがたり会の仲間がやってくることが、本当にうれしくて…。
                                     続く!?

我が家のニューフェイス!

平成12年に愛猫「ノンちゃん」が亡くなって以来、封印されてきた「猫」ですが、
母の強い思いもあり、「老後の慰め」にとうとう家族として迎えることになりました。
それも、いきさつ上 兄弟?(姉妹?)双子?…という状況だったので、
こういうことに…。(汗)
採用.jpg
生まれて1か月くらいのようなので、「おとめ座」認定はしました。(笑)
人の子もそうですが、子猫も「幼子」は、見る人の心を和ませます。
まだ性別が判然とせず、名前も候補はあるものの、確定していません。
母は、「三千代に世話にならない!」と言う条件で、「飼う」ことを決めましたが、
もらいに行ったのも私の車。そして、トイレ・キャットフードその他買い物も私と。
そして「高岡から帰ってきたら、獣医さんに行ってね。性別がわからないと
名前が決められないから!」
ちょっと、ちょっと…思いきり私を「当て」にしてるやん。
でも「ただいま~」って、帰宅するなり「猫なで声」の私!
やはり、私が昔からネコに滅法弱いことを知っていた母の陰謀でした!
でも、かわい~い!
にゃん2.jpg

因幡の秋

おかげさまで、バラエテイに富んだ毎日ですが、昨日は今年度2回目の
因幡万葉歴史館での「万葉うたがたり講座」に出かけてきました。
こちらへも、来月10月19日の第11回「万葉朗唱の会」に参加致しますが、
講座は、歴史館の行事と私のスケジュールと相談して決めますので、
早くから決まっていましたが、今9月を省みますと、忙しい毎日を過ごしました。
9月になってからは、天候も不安定で、なかなかすっきりとした秋空が
臨めませんが、昨日も台風到来の影響もあり、どんより曇った肌寒い
一日でした。
でも歴史館のお庭は、犬養先生の歌碑を囲んで、コスモス・茗荷の花が満開で、
また、満天星つつじの葉が紅葉?し始めていました。大きなイタチ君がその中を
何度も走り抜けて行ったのがユーモラスでした。(笑)
6月の講座以来の再会でしたが、歴史館の方々、また講座生の方々に温かく迎えて
頂き、単純な私はそれだけでもうれしくなってしまいます。
ちょうどフロアーの入口に因州和紙でつくられた「お花」が展示してあり、
豪華絢爛のカサブランカから、素朴なクローバー、たんぽぽまで…。
10月3日から26日までの特別巡回展の「立体ちぎり絵の世界」のご案内でも
ありました。私は朗唱の会の日に見られますので、とっても楽しみです。
圧巻の「彼岸花畑」も出現するとか・・・。和紙の風合いはお花の優しさを
醸し出してくれるようです。
歴史館のコスモスと和紙のコスモスです。
コスモス.jpg和紙コスモス.jpg
時間の都合もあり、今回は久しぶりにバス」で往復したのですが、
道中の群落の彼岸花の美しいこと。因幡へ向かう季節にこのような光景を
見たのは初めてで、微妙な季節の移り行きやズレで、まったく土地に対する
印象や表情が違うことが驚きでした。そして、帰りは…
今回、万葉講座では季節柄「万葉の月」についてお話をし、「暗闇の夜ほど
月明かりが貴重で待ち遠しいものだ」と力説したのですが、なんと鳥取からの
帰りのバス道は、まだ午後6時半だというのに「ぬばたまの闇」で、ひたすら
走るバス道の不安なこと(汗)。雨も降ってきましたし、なんとなく肌寒く
月を求めると共に、いや~「ぬくもり」を求めてしまいました!(笑)
国府町の万葉歴史館を発信基地として、来年は万葉集の最後の家持の歌が
詠まれてから1250年でもあり(姫路ー鳥取間に道路が開通し、時間短縮して
鳥取へ行けるようにもなりますので)「因幡の祭典」という行事の1つとして
万葉フェステイバルの準備が行われております。
上野誠氏の基調講演や、私たちうたがたり会の出演も決定していますので、
今年の朗唱の会を加速度として、来年に向けて期待されるところです。
高岡も因幡もイベントで「家持くん・家持さん」はモテモテです。
私の敬愛する「額田王」さまのイベントはありませんか???

ふくおかまち余滴

高岡駅の一つ手前JR福岡駅です。
つくりもんまつり 005.jpg< 昨年、私がビップ待遇で(ありがとうございました!)副市長さんにご案内 頂きましたが、高岡の万葉に加えて、町には万葉歌碑が一基だけあります。 その時は、町の中で誰一人合わなかったほどの静まり返った「まち」でした。 ところが、ところが…。 1万3千人の人口で、23日の賑わいは半端じゃない! JR福岡駅からの正面通りがメインとなり、テキ屋の屋台が立ち並び、 その通りをソーランの連の社中が次々出演。合間を縫ってチンドン屋 さんがクラリネットや、太鼓のなつかしい響きを残しながら徘徊。 老いも若きも観光客も、見る人、出る人、食べる人・・・と大混乱状態でした。 なんと、公称十万人の人出とか!ウッソー! 信じられない! またその合間にある、「つくりもん」の作品を鑑賞するのは大変でした。 私は初めてのことで、驚いていたところ、地元の方のお話を伺って、 また納得しました。 昔は、「夜」のまつりで、「五穀豊穣」の感謝に、自分たちの育てた野菜で 素朴な飾り物を作り、まつりのあとは、その野菜を感謝して食す…と言う 静かなお祭りだったようです。 だんだん華やかになって、私の訪問した今日は今まででもっとも賑わいが あるようにおっしゃっておられました。 今は、農家が減ったこともあり、野菜を外から調達するようになったとか。 また、つくりもんは素材の形・角度・色などを生かすことが大事で、昔は 素朴な作品ばかりだったが、今は彫ったり、切ったり…と細工は減点です、と 審査の時にお聞きしました。 感心したのは、福岡町の隅々まで「つくりもん」作品の会場が点在していて、 (意図的?)、つくりもんを全部見ようと思うと必然的に町中を散策することに なります。午後に会場へ到着した私は、担当者の角田さんに「ひととおり ご覧になってきてください。」と言われるまま、会場図を片手に歩き始めました。 審査員ということで、スーツに5センチのパンプスで来たことが失敗でした。 歩き廻る中、暑さで上着は脱ぎ、足は痛いし…。やむを得ず、担当者に「つっかけ」 でも借りよう(泣)と思った矢先、フリーマーケットで1000円の靴を見っけ!!! 午後4時から、きちんと5人の審査員同士の紹介があり、審査基準を聞いた上で、 もう一度あらためて、町を一周の作品見学へ…。本当によく歩きました!(汗) でも途中の辻でばったり、橘市長に出会ったのは偶然とはいえ、びっくりでした。 ただ、2回目に回った時は、もう薄暮時になっており、昼の喧騒と入れ違いに 町中が鈴虫の声に満たされて、いや覆われて、スケールの大きなBGMの中、 歩きますと、お昼とは違い、屋台の照明や、祭りの灯篭が映え、また違った趣で ゆっくり味わうことができました。 つくりもんも、住宅地の中に会場もあるので、それぞれのお住まいも毎年の、 人の目を意識してか、家並みも立派だし、お庭も個性的に草花を手入れなさって 家も、町もみんな奇麗なのです。岸渡川(がんどがわ)の家並みは「お宅拝見!」 のような、お洒落な家が立ち並んでいました。 こうして、私のように初めて訪れた者も「つくりもんまつり」を通して「福岡町」を ほとんどめぐる…よ言うことにもなるので、すごい町の観光・紹介になっています。 これだけの賑わいですから、宣伝しなくても人が集まる!そうですが、やはり 口コミ宣伝は半径が限られますね。もっと外部にも知らせてほしいなと思いました。 教会でも御言葉のつくりもんが…。献金がわりにぬいぐるみを購入。「ふくちゃん」 と命名致しました。当日発売と聞いた「つくりもん囃子」のCDも記念に購入。 とっても楽しかったし、「ふくおかまち」の魅力にも浸ることができ、来月(来週?) 万葉まつりで高岡の予定を控えての「高岡行き」でしたが、いい機会を与えて頂き 感謝しております。 では、ふくちゃんとCDと私をフォローしてくれた現地調達の靴です! ふくちゃん.jpg