海石榴市恵比須神社の万葉講座

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桜井市の三輪恵比須神社の正真正銘の「つばいちの椿」です。
境内には、季節の遅れた梅がちょうど満開で、椿はまだちらほら…でした。
第2回目の万葉講座を開催させて頂きましたが、さすがに「お水取り」本番の日でもあり!
雪の舞う、冬に逆戻りの寒い一日でした。ご参加くださった方々に心から感謝です。
えびす神社を中心に地元に元気を取り戻すために、1つの試みとして地元の方々を中心に
「桜井・三輪」などを理解する手立てに、私は『万葉集』を通して、みなさんにアプローチ
することになり、寺子屋ならぬ、社小屋で「万葉に親しもう!」です。
ご紹介くださった小西さんご夫妻や、会場を提供してくださる竹内宮司さまには、何かと
お気遣いをさせていますが、試みの第1歩でもあり、私はこうした機会を作って頂けたことで
一人でも多く万葉ファンを増やしていけるように、頑張っていきたいと思います。
「継続は力なり」です。
また、えびす神社も町のシンボルとして、いろんなイベントをしたり、創意工夫しながら
企画を練っておられるようですので、なかなか楽しそうな展開になるような予感です。
楽しいことには、積極的に参加したい私です…。
桜井市も広域にわたり、観光や地域の発信について力をいれておられますが、たとえば三輪山の
ふもとの大和一の宮の大神神社と、三輪の町の商売繁盛を願う三輪恵比須とは、おのずから
存在価値が違うのだと思います。世間に知らしめることは大事でも、大和の国の守護神と、
地元の人々に溶け込んでいる内向きの守護神とでは、観光客への情報も違います。
ただ、テレビの「県民ショー」ではないけれど、地元においてはこの行事は特別なのだ!と、
みんなで大事にし、後世に残していくような、確たる意義やスタイルが必要なのだろうな
と思いました。私は2月に行われたえびす大祭の恒例儀式を垣間見ただけですが、多くの
人たちが集まってこられ、老いも若きも子供も楽しい一日を過ごされたようでした。
今年は、衣装を作られたり、意識をして「携わる方々」の結束感を高められたようで、とても
よかったと思います。
来年に向けて、おらがふるさとの祭りがもっと身近に、もっと気軽に参加していけるような
コミュニテイ作りが大事でしょうね。
万葉講座もしかり、えびす市もしかり、人と人が出会っていかねば、コミュニテイは生まれ
ませんから、言葉通りに「海石榴市」として、恵比須神社が出会いの場であることを心から
願っています。

あざさの里、三宅町にて。

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写真は、『万葉集』の1首にしか見られない、水草の植物「あざさ」の鮮やかに美しく
咲いた様子です。花の季節は、7月頃から9月頃までの「夏」の花です。
奈良県磯城郡三宅町は、いわゆる大和国中(くんなか)といわれる、大和の中央部の平野
ですので、「大和のへそ?!」とも言われているような…。
このあたりへは、犬養先生とともに学生のころから万葉旅行で歩いたことがありましたが、
竹田の庄や、三宅の原、百済寺など、周辺に犬養先生の歌碑が建立されてからは、たびたび
一人でも訪れていました。
このたび訪れた三宅町は、巻13の問答歌の中に「うちひさつ 三宅の原ゆ…」と
明確に「地名」が詠われていることから、地元でもこの万葉歌が意識されていたようです。
平成8年に犬養先生の揮毫により建立された歌碑は、当初杵築神社の境内に設置されたのですが、
わかりにくせいか、翌年神社から、道路沿いの場所に移設されました。
最近では犬養万葉顕彰会で行った記憶がありましたが、それでも数年以上前になるかと
思います。
寒い日でしたが、早くに到着したので、少し散策してみました。
なんと、歌碑の周辺は、すっかり整備されていて、「あさざ」の池がいくつもあったり、
三宅町の案内・説明板ができていて、歌碑とともに象徴的空間になっていました。
また、すぐ近くの三宅町役場にも「あさざ」の池や、あさざマスコットキャラクターの
みやっぴい!など、石材でできたシンボルゾーンなどもできており、「お~っ!」
おもわず歓声をあげるくらい、「あざさ」の存在が目につきました。
そして、歩いていくうちに、いくつもの民家の前に立て札をして、あざさのフラワーポットが
置かれており、まさに町を挙げて「あざさ」を大事に植栽しておられる様子を見ることができ、
驚き以上に感心しました。
「三宅の原」の歌ですが、その歌の中に歌われた万葉の貴重な花「あざさ」(今はアサザと
呼びます。)に注目して、今や三宅町の町の花として大事にされていることを確認し、
犬養先生の歌碑が建立されて以来、より活気ある町となっていることをうれしく思いました。
そして、土地の鎮守の神様「杵築神社」に敬意を表した後、犬養先生の歌碑にご挨拶してから、
講演会場「三宅町歴史講座」に行きました。場所もやはり!「あざさ苑」という名のついた
多目的福祉会館でした。
「歴史講座…」と、私には大層な名目ですが、この万葉歌を私は20年以上前に作曲をして
おりましたので、「夏野の恋歌」として、機会があるたびにみなさんに既にご紹介をしてきました。
偶然地元の方が、「すでに曲となって歌われてる」という情報を明日香村の
伝統芸能保存会の前会長の勝川さんから聞かれたそうで、私に音曲の問い合わせがあったり、
楽譜の購入があったり…とその後やり取りがありました。
そのご縁で、今回私に「夏野の恋歌」の万葉歌を説明してほしいとお声がかかったような
次第です。
しかし、私が話を始める前に、「歌と踊り」があることを聞いていましたが、なんとなんと
わざわざCDと同じように「夏野の恋歌」の伴奏をコピーされ、私たちが歌っている通りに、
美しいドレス姿の婦人コーラスの方々が歌ってくださいました。そして、その中を華やかな
万葉衣装を着られた男女の方々が、その「夏野の恋歌」に合わせて踊ってくださったのです。
私は感激、感動の何物でもありませんでした。拍手喝采しました。
踊りは1年かかりで振付をされたとか??? みなさまご準備を本当にありがとうございました。
こんな風に私の歌が、万葉故地でそこのみなさんに愛唱されるほど幸せないことはありません。
そしてオープニングでこのような歓迎を受け、私は作曲・活動冥利に尽きる思い…を
しみじみ味わわせて頂きました。本当にありがとうございました。
その後の私の話など、なくてもよかったかも…(笑)。
思いがけなくよい機会を頂戴し、ありがたく存じました。
三宅町は奈良県下でもっとも小さい町とか。それだけに「結束」や「まとまり」もよいのでしょうか。
コーラスや踊りの方々もみんな「あざさ」の飾りをつけておられましたが、町中に「あざさ」
の花や言葉があふれ、黄色の大変鮮やかですが、可愛い花が三宅町の「うらぐはし児」を
ひきたてているようです。
私がもう一つ感心したのは、兵庫県稲美町では、天満大池をはじめため池で、あざさを
積極的に植栽されており、その貴重な絶滅危惧種の「あざさ」を地元で守り、アピールする
べく、私も協力してコンサートで万葉の歌やあざさをご紹介したり、積極的にあさざの
お話をしてきた経緯がありますが、ご紹介してもあざさが稀少植物なので、さすがに
知らない方も多い花です。それが、三宅町では町民で誰一人知らない人はいないような
「取り組み」とアピールの状況について、ぜひ稲美町の方々に三宅町の現状報告をしたいと
思いました。
「あざさ」の髪飾りは、私たちも万葉うたがたり会で制作し、時々頭に着けています。
三宅町でまたコンサートでもさせて頂く機会があれば、ぜひご披露したいと思います。
私たちのあさざは「大きすぎて」びっくりされると思いますが…(汗)。
犬養先生の歌碑とも会えたし、万葉故地が生き生きとしている様子を拝見して、久しぶりに
ほっとしたというか、ほのぼのとした喜びに満たされた1日でした。
そして、三宅町のみなさんには、これからも「夏野の恋歌」をいるまでも愛唱していって
頂きたいな…と心から願いました。

祝! チョコミント

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ツイッターの予告通り、明治のスーパーカップで何とチョコミントが2月20日に
発売開始されました。
昨年、なぜかこのシりーズに新製品が出たにもかかわらず、人気のチョコミントがなぜ
製造・販売されなかったのか、私には疑問ではありました。
その空白については、もうどうでもよく、ようやく近所のコンビニにも入荷されて
買ってくることができました!!!幸せ。
ミントのさわやかさと、粒チョコの食感が素晴らしいチョコミント。
季節外れですが、この販売行動を私は高く評価しちゃいます。イヒヒ。

大阪維新

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連日にぎわう橋下徹大阪市長の話題。明日で東日本大震災の後、はや1年が巡る。
震災関連のニュースが多い中、橋下さんの話題も事欠かない。
私も確定申告をすませたが、大阪市に法人税を納める立場から、モノ申す資格もあると
思っている。
また、大前研一氏の平成維新の会から始まり、平成維新を実現する会の会員として個人で
ずっと大前イズムに共鳴してきたものとして、大前さんの唱えられた時代の推移と進化が
実際に裏付けられてきた今日を思う時、「大阪維新の会」の登場に、ある種の期待感があった。
一連の「話題」について、私は世の中の過剰反応の方がうんざりするし、ともかく立場を
活用して世の中を変えていこうと言う人物が現れたことが、憂国論者の私にとっては、まず
うれしいことだ。独裁者などいろいろ揶揄する人がいるが、「カリスマ」とはそういうものだ。
今月号の大前通信3月号で、大前・橋下対談があり、やはりパイプが通っていたことを確認し、
橋下さんの構想や、信念や、考え方について大前氏が喝采を送っている。よっしゃ~!
会話で、橋下さんのことを批判する人が多いが、内心エールを送っていた私は、今後も
状況を見守りながら、いわゆる関西道(道州制)の地方の都市の今後の在り方や、税金の使い方、
公務員改革・教育行政など、まず問題提起によって「みんなが関心を持って一緒に考えたり、
行動に参加する」ことの前進を思う。橋下さんのやろうとしていることは、配下の人を共鳴させ、
行動してくれなければ、実現しない。橋下さんを独裁者と言うなら、今参加している大阪維新
の会の議員・会員たちが、本当は、選挙目当ての風見鶏たちでないことを確認することや、
国でまとめきれない民主党のリーダーシップを見れば、「独裁者」と言われることは実行力
への期待値のような気もする。
卒業シーズン、起立して「君が代」を歌う高校の報道が続く。これも橋下効果よね!

交野市で万葉を歌う!

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交野市市制40周年の年度末最後の事業で、交野市に大輪の「万葉ロマン」の花が咲きました。
交野市は、大阪の北摂地域の1市ですが、枚方市や四条畷・寝屋川市などの隣接地域の知名度
から比べると、残念ながら「交野市ってどこ?」という反応が多いようです。
しかし、生駒山麓の北限に位置し、大和からくだってきた時に古代人が山沿い、あるいは
途中から淀川沿いに山城・北陸方面へ北上する「古代の道」が通っていたところであり、
平安時代には「交野が原」と呼ばれた、貴族の狩猟地としても記録に残る、歴史深い土地柄
です。
交野市の市花は、わが西宮と同じ「桜」ですが、なんと『太平記』の「落花の雪にふみ迷う
片野の春の桜がり…」の一節から、決められたとか。まさしく地元の所縁の歌から…の
格調高い選択にはうらやましい限りです。その交野市には、天野川が流れ、星田妙見宮、
星田神社、機物神社、逢合橋、など、七夕を彷彿とさせる「天上ロマン」あふれる地名・神社・
地名が実在しており、交野市は近年「織姫の里~今を紡いで、未来を織る~」をテーマに町作りを
進めてこられました。
中でも交野市民の一人である、毛利信二さんが、犬養万葉ファンであり、歴史大好き人間で
いらしたことから、「わが町交野のふるさと作り」について「万葉歌」への思いがあり、
「万葉ロマン」を発信するのに、万葉歌碑の建立に奔走されたり、私たちのコンサートの実現に
力を注いでくださいました。
昨年、私が揮毫させて頂いた逢合橋の歌碑の建立もその1つですし、何年か努力されている経過を
私もともに拝見してきましたので、何とか協力して交野市の「万葉ロマン」を伝えたい気持ちと、
長年の毛利さんの夢の実現に応えたい思いでおりましたので、ようやく今日の日が迎えられたことに、
私も大変感慨が深いです。
交野市市制40周年の記念事業ですので、「市民とともに行うイベント」ということで、
1部では、地元にお住まいの大手前大学教授の丹羽博之氏の講演会、2部では、交野市の有志の
子供たちによるキッズ・ミュージカル「交野ファンタジー2011」が上演されました。
ホームページの写真は、出演した子供たちと撮った記念写真です。
そして、3部で万葉うたがたりコンサートをさせて頂きましたが、いつものうたがたりファンの
方々に加えて、パナソニックのOB会の松愛会の方々も来てくださり、新年のご縁で、関心を
持って頂いたことをうれしく思いました。
歌は、万葉歌碑建立の記念に作った「逢合橋」や、憶良の七夕曲を中心にご紹介しました。
ちょうど、3月3日の桃の節句の日でしたので、交野市のマスコットキャラクターでもある
「織姫ちゃん」のお節句のような雰囲気もあり、織姫の里として、とてもよい機会でした。
おみやげに「織姫ちゃん」を頂き、ありがとうございました。
オカモのギャラリー笑倉院でまたご紹介しますね。
折からの春雨で、週間予報では1週間、雨のはずが、この日だけ守られた「晴天」で、晴れ女の
面目躍如! これもきっと犬養高気圧のおかげかな。
また、万葉故地で「万葉を歌うこと」が私たちの喜びですが、また新たに「交野の里」でも
足跡が残せたことは大変幸せでした。
今後も「交野」のふるさと発信に、積極的に応援、協力をしていきたいと思います。
またご一緒に交野を散策しましょう。

おはよう!

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日曜日に、ミス・ブールで頂いたお花がまだきれいです。
毎朝の挨拶をして、きょうも初金に行ってきます!